解説

政治的価値観(コンパス縦軸)について

右派(保守)は伝統や公共の福祉を重視する価値観です。常に日本の今後を思う人ですが、リベラルから見ると、さしたる根拠もなしに伝統や公共の福祉を主張する、小さな親切大きなお世話人間に見えるかもしれません。

左派(リベラル)は個人の自由を重視する価値観です。自分や他人の願いや思いを大切にする人ですが、保守から見ると、自分勝手で権利を履き違えた勘違い人間に見えるかもしれません。

経済的価値観(コンパス横軸)について

右派(市場派)は、市場原理を信頼し、規制のもたらす非効率(いわゆる「政府の失敗」)を重く捉えて、小さな政府を志向します。自己責任意識が高く、情報収集に余念のない人ですが、政府派から見ると、弱肉強食で血も涙もない冷血漢に見えるかもしれません。

左派(政府派)は、市場原理の負の側面(いわゆる「市場の失敗」)を重視し、政府による再配分や規制を望んで、大きな政府を志向します。弱者を思いやり、不幸な人を見逃せない人ですが、市場派から見ると、自分の人生を人任せにする無責任人間に見えるかもしれません。

注意

いわゆる右翼は保守に、左翼はリベラルに対応します(コンパス縦軸)が、コンパス横軸である経済的右派・左派とは対応しませんので、ご注意ください。

アドバイス

これを機会に、自分の価値観を見直してみるのも良いかもしれません。理由もなく信じていないか、自分に都合がいいから信じているのではないのか、自分の立場が変わった場合でもその価値観を捨てない自信はあるのか、誰かに必要以上の犠牲を強いていないか、その信念に根拠はあるのか、今後の日本を考えたときにそれで立ち行くのか、などと。自戒を込めて。